ボケ炸裂!レンズベビー SOL45使ってみました【作例つき】
ケンコートキナーから発売されている個性的レンズで有名なレンズベビーのシリーズから「SOL45」を試してみました。小さい!軽い!おもしろいです!レンズ が大きく傾いているように見えますね。さてこれは何でしょうか?
まずはレンズベビーってなに?という疑問からお答えします。アメリカのレンズメーカーで独特のボケ味が特徴的です。流れるようなボケや回転するようなボケという「普通」ではない個性的なレンズ を作っているメーカーです。基本的に電子接点を持たないレンズ のためフォーカスはマニュアルフォーカスでの撮影となります。日本ではケンコートキナーが取り扱いしています。ケンコートキナーといえばチーフデモンストレーターの田原さんが有名ですね。このかたの商品説明はとてもわかりやすいので、カメラ好きな人はぜひ田原さんのYouTubeチャンネルも見てくださいね。
レンズ ベビーSOL45のスペック
焦点距離:45mm
明るさ:F3.5(F値固定)※ボケブレード使用時はF5相当
大きさ:一眼レフ用 39×φ73mm ミラーレス用 64×φ73mm
重さ:一眼レフ用 約150g ミラーレス用 約272g
フィルター径:46mm
最短撮影距離:0.34m
最大撮影距離:約0.16倍
フォーカス方式:マニュアルフォーカス
対応マウント:キヤノンEF、キヤノンRF、ニコンF、ニコンZ、ソニーE、ソニーA、フジX、ペンタックスK
レンズベビー SOL45の使い方
さて冒頭でお伝えした、レンズ が大きく傾いている謎について。これはティルト機能というもので、レンズを傾けることで円形のピントエリアをフレーム内で自由に動かすことができるという機能です。
円形のピント位置を動かすにはセンターロックを解除する必要があります。外側の大きなリングを鍵マーク横の矢印とは反対方向に回すとセンターロックが解除されます。円形のピント位置をピントを合わせたい位置に持っていき、前側のピントリングを回してピント合わせをしてからシャッターを切ります。フォーカスはマニュアルフォーカスになりますので、普段からマニュアルフォーカスに慣れていない人はカメラの設定からフォーカスピーキングをオンにしてピント合わせをすると初心者でもピント合わせが簡単になります。
【センターロック状態。ピント位置は真ん中】
【センターロック解除。レンズ を傾けてピント位置を左側に合わせた状態】
【センターロック解除。レンズ を傾けてピント位置を右側に合わせた状態】
そしてもうひとつ謎、レンズ前面に付いている「ボケブレード」の登場です。これは手動で動かすことができ、レンズの前にかぶるようにするとボケにテクスチャが加わります。線を引いたように流れるようなボケが特徴的です。特にボケ部分に点光源などがあるとテクスチャの効果は大きいようです。
ボケブレードありとなしの写真を撮りましたので違いを比較してみてください。
ボケブレードなしだと滑らかなボケです。
【ボケブレードなし】
【ボケブレードあり】
ボケブレードありだと周りに線を引いたようなボケ味が出ます。ボケブレードは手動で位置を決めることができるのでテクスチャの効果を好きなように調整することができます。ただしボケブレードを調整するとピントリングも一緒に動いてしまうのが難点ではあります。
レンズベビー SOL45に向いている被写体は?
一番のおすすめの被写体はやはりポートレートでしょうね。女性や子供さんをモデルに撮るのが良いと思います。円形のピント位置を画面内で動かすことができるので、人物の顔にピント位置を持ってきて周辺をふわっとぼかして優しい雰囲気に仕上げると良いですね。ボケの効果が大きく幻想的な雰囲気に撮れるので、一枚撮ったらこんな風に撮れますよとモデルさんに写真を見せてあげると、テンションも上がって良い表情が撮れると思います。また他の使用方法として、SNSに写真を載せたいときや隠したいものが写り込んでいるときにもこの強いボケは目隠しとして有効ですね。SNSに投稿したいのに、どうしても背景に人物が入ってしまって困る!というときにモザイクがわりとして使えますよ。風景撮影や日常のスナップでももちろん使えます。普段見慣れている風景が幻想的な風景になり味のある一枚になります。
レンズベビーシリーズの中には他にも似たような機能のレンズがあります。「コンポーザープロII」というレンズもティルト機能を搭載しているので、SOL45と同じようにピント位置を画面内で自由に動かすことができます。また「Velvet 」は中心部のみにピントの芯を残し、ふんわりと優しい描写になるソフトフォーカスレンズです。
各種レンズマウントが発売されています。写りも優しいですが、価格も優しいのでぜひ個性的なボケ効果を楽しめるレンズ「レンズ ベビー SOL45」を使ってみてくださいね。