高画質フィルムカメラ コニカヘキサーレビュー【作例付き】
本日は、高画質とウワサの高いヘキサーレンズF2.0を搭載したフィルムカメラ
コニカ ヘキサー様!!
(Konica HEXAR)
をご紹介をしたいと思います。
ヘキサーレンズとはライカのズミクロンを思わせる描写で、フィルムメーカーらしい美しい発色と自然なボケ感、シャープさもあり、とても高画質なレンズです。そのヘキサーレンズをコンパクトカメラに搭載し、最適なスナップシューターとして登場した高級コンパクトフィルムカメラになります。
【コニカヘキサーの仕様】
型式:35ミリ レンズシャッター式
レンズ:コニカヘキサー 35ミリ F2 最小絞りF22 フィルター径46ミリ
撮影距離:0.6メートル〜∞
AE:プログラムAE、絞り優先AE、マニュアル
シャッター:電磁式シャッター T・30〜1/250
測光方式:中央部重点(P、Aモード時)、スポット測光(Mモード時)
フィルム給送:電動巻き上げ、自動巻き戻し
電源:リチウム電池 2CR5
撮影可能本数:約200本(24枚撮りフィルム)
大きさ、重さ:137.5×76.5×64.5ミリ 490グラム
発売年:1992年(写真はシルバーボディ1997年発売)
電源に使用するリチウム電池の2CR5ですが価格は1,000円前後と少しお高めですが、24枚撮りフィルム200本撮影可能ということなので、電池持ちは良いかと思います。
ヘキサーのロゴが入った金属製のカブセ式メタルキャップがオシャレすぎます!!
撮影するときはキャップの取り忘れに注意ですよ。私はキャップしたまま5枚も撮影しました!さらに専用ストロボ(HX-14)をつけるとこんな感じです。単三電池2本で動きます。ストロボをつけると少し重たいです。
次にフィルムの入れ方ですが、コニカヘキサーのフィルムの入れ方はとても簡単です。フィルム先端を「FILM TIP」と書かれている場所まで引き出し裏蓋を閉じるだけです。自動で巻き上げ、フィルムカウンターに1と表示されれば撮影可能です。
コニカヘキサーの中古相場
1992年発売ですので、コニカヘキサーを手に入れるには中古で購入するしか方法はありません。ヘキサーの初代ブラックは中古相場60,000円ぐらいで手に入るかと思います。後継機のシルバーモデルは一万円程度高いものが多く70,000円ぐらいです。ブラックとシルバーモデル以外にも数量限定のモデルが発売されましたが、数が少ないのでほとんど中古市場に出回らないそうです。
購入時の注意点としては必ずカメラを専門で扱うお店で購入するということと、中古品ですのでなるべく状態の良いものを選んだ方が良いです。発売から年月の経っているカメラなのでメーカー修理も難しいと思います。長く安心して使用するためにも慎重に選んでくださいね。
コニカヘキサーのレビュー
先にこのカメラの残念な点をあげると、一つ問題なのが開放F2が使いにくいという点です。シャッタースピードが最速でも1/250なので日中の撮影ではISO感度100のフィルムを使っても絞りがF5.6ぐらいまでしか使えません。つまり日中の明るい時間帯は開放F2のボケ感が使えないということです。せっかくの明るいレンズなのにもったいないですね。もう少し高速シャッターがあればベストかと思いました。この問題の解決策としては光を減光させるNDフィルターをつけるという方法があります。
開放F2で撮るなら少し暗い室内とかカフェやバーで雰囲気重視で撮ると味のある一枚になりそうですね。
プログラムで撮るとF8ぐらいまで絞り込みますので、とてもシャープな写りをしてくれます。
開放側で撮ると嫌みのない自然なボケ味をだしてくれます。
オートフォーカスの精度はかなり高いようです。開放側でもピントがあまいという感じがしません。私が個人的に思うピントのよく合うカメラは、シャッターを半押しすると「ギュっ!!」という感覚が伝わってくるカメラです。まさにコニカヘキサーは「ギュっ!!」としていました。とにかくシャープで高解像、よく写るという印象です。
プログラムで気楽に撮れるのでスナップ撮影に向いています。測光方式が部分測光という点とマニュアルにするとスポット測光になるのはおもしろいです。
ボディは大きく厚みもありますが、本体にプラスチックの素材が使われているので重量感はなく、グリップもしっかりしているので手の小さい女性でもしっかり持つことができます。
今回お借りしていたカメラということもあったのですが、ストラップをつけて胸の前で大事に抱きかかえるように持つと謎の愛おしさを感じてしまうという存在感を持つカメラでした(笑)確かな写りをする高性能なレンズのわりにボディがプラスチックというチープな質感のコントラストが魅力なのかもしれません。そして大事に抱きかかえて街をぶらぶらしましたが、ボディの大きさとレトロなビジュアルが目立つようで、すれ違うおじさまたちの視線がヘキサーに向けられているのも面白かったです。プログラムでカメラ任せにしてパシャパシャとたくさん撮りたくなるカメラですよ!