カメラ初心者でもわかりやすい!写真が上達する3つの設定
一眼レフ、ミラーレスカメラを買ってみたものの、思うような写真が撮れず挫折してカメラが置き去りになっていませんか?カメラの設定をプログラムオートにしていれば、とりあえずはキレイな写真は撮れますが、人とは少し違ったオシャレな写真や魅力的な写真はどうやって撮っているのでしょうか?写真が上手く撮れるようになるには少しの勉強は必要ですが、説明書を読んだり、カメラや写真のマニュアル本を読むのはむずかしい内容だったり意味不明な用語がでてきて大変ですよね。そこで今日はカメラ初心者の人でも一味違った写真が簡単に撮れる設定3つをお伝えします。
背景ぼかしが簡単にできる絞り優先モード
カメラの撮影モードには4つあります。
・プログラムモード(Pモード)
・絞り優先モード(Aモード)
・シャッタースピード優先モード(Sモード)
・マニュアルモード(Mモード)
最初はカメラ任せで撮れるプログラムモードから始めると思いますが、次のステップとして絞り優先モード(Aモード)に設定してみましょう。この設定は絞り値(F値)というものを手動で変更できるモードで、背景のボケ具合を調整できるようになります。
◉絞り値(F値)とは?
Fで表しF1.4、2、2.8、4、5.6、8、11、16、22という数値で表します。
数字がF1.4など小さいほどピントの合う範囲が狭くなり、背景がキレイにボケた写真が撮れます。開放で撮る、絞りを開けるという言い方をします。レンズによって一番小さい絞り値は色々です。F2.8だったりF3.5だったりします。手持ちのレンズの一番小さい絞り値にダイヤルを回して設定してみてください。
F2.8で撮影
逆に絞り値の数字をF8〜11など大きい方に設定すると、背景ぼかしとは反対に画面の手前から奥までピントが合う範囲が広くなりシャープな写真になります。絞り込むという言い方をします。
F11で撮影
露出補正で明るさを調整すれば表現力アップ!
「露出補正」と聞くとむずかしそうに感じますが、簡単にいうと写真を明るくしたり、暗くしたりすることです。写真を最適な濃度とトーンで再現したものを「適正露出」と言います。適正露出を0としてプラス側に補正をすると適正露出より写真が明るくなります。反対にマイナス側に補正をすると適正露出より写真が暗く仕上がります。撮影者の意図に合わせて写真の明暗を調整することができれば写真の表現力は一気に上がります。
全体的に明るいと葉っぱが後ろの背景と同化してしまいます。マイナス補正をすることで全体が暗くなり明暗差がつきます。光の当たる葉っぱが強調されて雰囲気のある印象的な仕上がりになります。
また露出補正をするにはもう一つ意味があります。カメラは最適な明るさ(適正露出)で写真を撮ることができますが、それが必ず正確であるとは限りません。カメラには苦手な被写体があります。画面全体が真っ白のものはカメラが明るすぎると判断して、暗い写真に仕上げてしまいます。わかりやすい例が逆光で人物を撮ると顔が暗く写ってしまいますね。つまりカメラが逆光のため明るすぎると間違えて判断してしまい、肝心な被写体の顔は真っ暗というわけです。ここで必要なのが露出補正です。プラス側に補正をかけてあげることで被写体の顔を明るく写すことができます。逆に画面全体が黒いものはカメラが暗すぎると判断して、明るい写真に仕上げてしまいます。この場合はマイナス側に補正をしてもらうことで黒が明るくなりすぎず、しっかりと落ち着きのあるトーンに仕上がります。
画面内に黒いものが多い場合はカメラが暗いと判断して実際よりも明るく撮れてしまいます。カメラ の黒いボディがグレーっぽい色味になっています。マイナス補正をすることで本来のカメラのボディの黒さが表現できます。
写真構図の基本!誰でもできる三分割構図
良い写真の大事な要素として「構図」があります。撮りたい被写体を画面のど真ん中にもってきてしまいがちですが、三分割構図というバランスのとれた構図で撮影することで、なんだかプロっぽい写真になってしまうという魔法の構図があります。三分割構図の方法はとても簡単です。画面を縦横に三分割して、それぞれの交点が4つできるので、その4つの交点のどこかにメインとなる被写体を配置するだけです。
液晶画面やファインダー内に三分割構図のグリッド線を表示できるカメラもありますので、常に表示させておいて三分割構図を意識して撮ってみてください。いつもと違うワンランク上の写真に仕上がります。
カメラ初心者でもできる簡単な3つの設定をご紹介しました。ステキな写真が撮れるようになれば、ますます写真やカメラが楽しくなってきます。そうなれば自分がイメージした写真を撮るにはどうすればいいのか少しづつ理解できるようになってきます。知らない間にカメラの知識がついていた!ということになりますよ。楽しく、たくさんの写真を撮ってください!