カメラ買取専門店直伝！中古レンズの選び方

2022.10.27

中古カメラや中古レンズって購入するときに見極めがむずかしそうとか、買って失敗しそうとか不安なことが多いですよね。今回はカメラ買取専門店である当店から中古レンズを購入するときの注意点や、選び方、ポイントをお伝えします。ぜひ参考にしてください！

中古レンズのメリットとデメリット

【中古レンズのメリット】

とにかく価格が安い！という点です。最新の商品でなければ新品で購入するよりも安く購入することができます。また、メーカーが生産完了したレンズも中古品なら手に入れることができます。

ミラーレスカメラをお持ちなら、近年マウントアダプターの普及によりいろんな銘玉と呼ばれるオールドレンズをマウントアダプターを装着してミラーレスカメラで使えるようになりました。レンズ選びの選択肢がぐんと広がりますね。

【中古レンズのデメリット】

前の持ち主がどのように使っていたのかわからないという点です。どのように使用され、保管されていたかわかりません。そのため個体によって状態はさまざま。下手をすればハズレの個体に当たってしまうという可能性もあります。初心者の人は最初はカメラ専門店で購入しましょう。お店によっては保証がつく場合があります。

中古レンズを購入するとき選び方のポイントは？

中古レンズはどのような点に注意して購入するべきなのか、チェックするポイントを

抑えて必ずそのレンズの状態をチェックしましょう。

【レンズの外観編】

・レンズの鏡筒部分や外観にキズやアタリがないか

・レンズにキズがないか

・レンズ内にホコリ、カビ、クモリ、バルサム切れがないか

ライトなどに向けてレンズ内部をしっかりとのぞいてみましょう。大きなホコリがないか、蜘蛛の巣のようなものが見えたらカビです。ガラス全体がクリアでなく白っぽいものはクモリです。バルサム切れはレンズの貼り合わせに使われる接着剤が経年劣化によって剥がれる現象です。クモリが生じたり、小さな点々が見えることもあります。

【レンズの動作編】

・カメラにつけてみて動作を確認する

・ズームレンズなら広角、望遠側と動かしてズーム感に問題がないか

・絞りリングがあるならクリック感、絞り羽根に問題がないか

・フォーカスリングに問題がないか

・至近距離から無限遠までフォーカスに異常がないか

中古レンズ購入時の注意点！

現品チェックは必須です。上記の購入時のチェックポイントを必ず自身の目で確認するのがベストです。

外観チェック時、フィルター枠にアタリや打痕の有無は大きなチェックポイントです。フィルター枠に歪みや凹み、アタリがあるものは落下させた可能性やどこかにぶつけている場合があります。落下品なので購入を避けた方がいいでしょう。

レンズのホコリ、カビ、キズは軽い程度のものなら写真に写り込むほどではないと思いますので、それほど気にしなくていいかもしれません。ただしカビは少しでもあると、この先増殖してカビの範囲が大きくなる可能性があります。そうなると写りに影響してきてしまいます。ホコリも放置していることでカビになっていく可能性があります。キズはレンズの前側（前玉）とレンズのマウント側（後玉）では一般的に前玉より後玉のキズの方が写りに与える影響は大きくなりますので、後玉に大きなキズがある場合は要注意です。大きなクモリも描写に影響してくるので注意しましょう。

また、フォーカスリングがスカスカだったり逆に重すぎたり、絞りリングに異常があるなどレンズ機構に何か問題があるものも避けた方がいいかもしれません。レンズそのものが故障してしまっては使えなくなってしまいます。中古品の状態と価格のバランスをよく考慮して購入しましょう。

こちらビルトロックスの85mm、先日私が購入した中古レンズです。レンズ鏡筒部に多くのスレがあります。金属のピントリングもスレまくってます。前の持ち主が相当使い込んでいたレンズだと推測できますね。しかし以外にもレンズの中はホコリも少なくカビ、クモリなし。外観に大きなキズもありません。使用頻度は高かったとはいえメンテナンスをきっちりしていたのでしょうか、大事に使われていたのがわかりますね。動作も問題なく購入に至りました。