スポーツ撮影におすすめなカメラとレンズは?(レンズ編)
前回のスポーツ撮影におすすめなカメラのご紹介に続いて今回はレンズ編です。スポーツ撮影にはどのようなレンズが必要なのでしょうか?野球場など大きなフィールド、体育館での室内競技。どのような場所で撮影をするのか、撮影シーンに応じたレンズ選びが必要です。
スポーツ撮影は望遠レンズが必須。おすすめのレンズは?
スポーツ観戦は基本的に選手のすぐ近くにはいけないので、離れた場所からでも被写体を大きく写すことができる望遠レンズが必要です。
野球やサッカーといった屋外競技の場合、フィールドが広いので300mm以上の望遠レンズが必要です。子どものスポーツ教室などで近くまで寄って撮影することができる場合は、近くに子どもがきた時は300mm以上の望遠レンズでは近すぎて撮影ができません。その場合は18-400mmなどの高倍率ズームレンズが便利です。また野球場、サッカー場など固定の位置からしか撮影ができない場合は600〜800mm程度の超望遠レンズが必要になります。このクラスのレンズになるとレンズ自体が大きくなり、重さも2キロぐらいになります。長時間の手持ち撮影は厳しくなるので一脚や三脚の利用も検討しましょう。
スポーツ撮影 焦点距離が足らない場合はテレコンバーターが必要
撮影フィールドが広い場合、被写体を大きく撮影したいなら、望遠レンズにテレコンバーターというレンズの焦点距離を伸ばすことができるアクセサリーを使いましょう。1.4倍や2倍のものがあります。
200mmのレンズに1.4倍のテレコンバーターをつけると280mmで撮影が可能
200mmのレンズに2倍のテレコンバーターをつけると400mmで撮影が可能
さらにAPS-Cセンサーのカメラに取り付けた場合は1.5倍伸びます。
APS-Cカメラ+テレコン1.4倍+200mmレンズなら420mmで撮影が可能
APS-Cカメラ+テレコン2倍+200mmレンズなら600mmで撮影が可能
テレコンバーターはお手軽に焦点距離を伸ばすことができるアイテムですが
・F値が1〜2段落ちてしまう
・オートフォーカスの性能が落ちる
・画質が劣化する
といったデメリットもあります。しかし同等の焦点距離のレンズを購入するとなればかなり高額になるので、テレコンの使用はコスト面で優れているということです。
体育館でのスポーツ撮影に適したカメラやレンズは?
体育館でのスポーツ撮影は屋外と比べて場所が狭いので、超望遠レンズは必要ありません。200mm程度の望遠レンズで撮影可能ですが、屋外と比べて「明るさ」が足りません。体育館内は意外と光量が少なく、望遠レンズを使用するとシャッタースピードが遅くなり、手ブレの可能性が高くなってきます。そこで室内の暗さに対応するためには「明るいレンズ」が必要になります。レンズのF値がF2.8程度の望遠ズームレンズが必要になります。F2.8のレンズとなると価格も高額になってきます。明るいレンズが用意できない場合はカメラのISO感度を上げて手ブレをカバーしましょう。ISO感度をあげることでシャッタースピードが速くなり、手ブレを防ぐことができますが、ISO感度を上げすぎたり、古いデジカメだとノイズだらけで画質の悪い写真に仕上がりますので注意しましょう。
スポーツ撮影に重要!オートフォーカス(AF)性能と手ブレ補正
スポーツ撮影は動く被写体をカメラで追い続けて撮影をするのでオートフォーカスの性能が重要ポイントになります。一瞬のシャッターチャンスを逃さないためにも、高速で的確なオートフォーカス性能は必須です。いまだ!という瞬間にピントが合わなく大事な場面を撮り逃してしまった。という結果にならないように高速オートフォーカス性能のレンズを選びましょう。新しく発売されたレンズほどオートフォーカス性能は高くなるので、なるべく最新モデルを選んでください。
望遠レンズで撮影の場合、手ブレが起きやすくなります。レンズに手ブレ補正があると安心して撮影ができます。カメラ側に手ブレ補正がない場合はレンズに手ブレ補正機能が付いているものを選びましょう。
カメラ初心者でもスポーツ撮影は可能?
正直言って動く被写体を撮影するというのはとても難易度の高い撮影になります。ハイスペックな高級カメラを買ったからと言って必ず良い写真が撮れるとは限りません。カメラを購入したら、まずは操作性に慣れること。次に動く被写体にピントをきっちり合わせる練習をすることが大事です。しっかりと事前に練習をして、カメラの設定をスポーツ撮影に適したモードにすれば初心者の人でも良い写真を撮影することは可能です。
次回はスポーツ撮影に適したカメラの設定と撮影のコツ、購入におすすめのカメラとレンズのセットをお伝えします!