レンズ選びは純正?それともサードパーティー製?
新しいレンズを買おう!と決めたとき、インターネットで検索するといろんな種類のレンズが出てきますね。その中でカメラメーカーとは違う名前を見かけることがあります。例えば
タムロン
シグマ
トキナー
などの名前をよく見かけます。これはカメラのレンズを専門で製造しているレンズ製造メーカーの名前です。いわゆるサードパーティー製レンズと言われているものです。それに対して、ボディと同じカメラメーカーが製造しているレンズは純正レンズと言われています。
ソニーのカメラであればGレンズやGマスター
キヤノンのカメラであればEFレンズやRFレンズ
といったものが純正レンズです。
純正レンズであってもマウント違いに注意
では純正レンズであればどのレンズでも手持ちのカメラに対応するのか?実は同じメーカーのレンズであってもマウントが違うとレンズをカメラに装着することができません。
ソニーのレンズマウントは
・Eマウント
・Aマウント
の2種類があります。例えば
ソニーのα6400はEマウントなのでAマウントのレンズは直接装着できません。
キヤノンのレンズマウントは
・RFマウント
・EFマウント
・EF-Sマウント
・EF-Mマウント
の4種類があります。例えば
キヤノンのEOS RはRFマウントなのでEFレンズは直接装着できません。
同じメーカーであってもレンズマウントが違うと互換性はありません。では、サードパーティー製はどうでしょうか?「ソニーのα7Ⅲを持っているけど、それにサードパーティー製のシグマやタムロンのレンズって使えるの?」という疑問が出てくると思います。ソニーのα7ⅢはEマウントなので、シグマやタムロンから発売されているEマウント用のレンズを買えば大丈夫です。つまりカメラとボディのマウントが一致すればサードパーティー製のレンズも手持ちのカメラに使えるということです。
シグマ 45mm F2.8 DG DN ソニーEマウント用
α7rⅢに装着
ではレンズを購入する時は純正レンズ、サードパーティ製レンズどちらを選べば良いのでしょうか?それぞれの違いとメリット、デメリットなど解説していきます。
純正レンズのメリットとデメリット
◉高性能で高品位
純正レンズは自社の開発したカメラに合わせた設計、製造がされています。カメラとの相性は良く、不具合も少ないので安定して使うことができ、高いパフォーマンスを発揮することができます。専用レンズなので画質も高画質で高い解像力、オートフォーカスの性能もカメラと合わせてありますので、高速で正確なフォーカス性能です。純正レンズはカメラとレンズの性能を最大限に引き出すことができます。
◉価格はお高め
サードパーティー製のレンズと比べると、やはり純正レンズは価格がお高めになってしまいます。プロカメラマン仕様のハイスペックなレンズだと桁違いに高いこともありますが、レンズを売却する時にはサードパーティー製と比べて、それなりの価格がつくのも高品質な純正レンズの良いところですね。
サードパーティー製レンズのメリットとデメリット
◉価格が安い
価格の安さはやはり純正レンズとは比べ物にならないほど。同じ焦点距離のズームレンズであったとしても純正レンズより1/2から1/3程度の値段で買えてしまいます。カメラを始めたばかりの初心者のうちは、いろんな焦点距離を試してみることができるので純正レンズを1本購入するより、サードパーティー製のレンズを2〜3本購入して、いろんな写真を撮った方が写真がどんどん楽しくなるし、上達するのも早いと思います。
◉ボディとレンズをセットでサポートを受けることができない
ピントが合いにくくなった場合や何か不具合があったとき、カメラ側の問題なのかレンズ側の問題なのかわからないので、それぞれ個別に修理に出す必要があります。手間がかかる上、費用も倍かかってしまいます。
◉ズームの回転方向が逆の場合がある
ズームレンズの場合、ズームの回転方向が純正とは逆の方向になっていることがあります。純正は時計回りなのにサードパーティー 製だと反時計周りという場合があり、慣れてしまえば問題ないのですが、動体撮影などいざという時に間違えてシャッターチャンスを逃してしまうということもあります。
どちらを買うべき?
◉カメラとレンズの性能を最大限に引き出すなら純正レンズ
カメラの性能や写真の画質にこだわりを持っているならやはり純正レンズを選んで後悔はないと思います。特に動きモノを撮る人はオートフォーカスの性能が重要になりますので、純正レンズがおすすめです。
◉コストパフォーマンスで選ぶならサードパーティー製
安さ重視ならサードパーティーと言いたいところですが、実は最近のタムロンやシグマのレンズはとても解像力が高く、品質の良いレンズがあります。昔からカメラをやっている人はサードパーティーのレンズは「価格相応」と良いイメージをお持ちではないと思うのですが、安いだけではない純正に負けず劣らずなレンズが発売されています。作例などチェックしてみて下さい。