意外と知られていない?正しい三脚の使い方

前回のブログで「三脚の必要性」と「三脚の選び方」をお話しました。今回の三脚シリーズ第3回目は「三脚の正しい使い方」について解説していきます。カメラ歴の長い人でも意外と三脚の使い方を間違えている場合があります。正しい使い方を理解して三脚の性能を最大限に引き出して使用しましょう。

 

 

三脚

三脚の脚の伸ばし方と設置方法

三脚の性能を最大限に引き出す方法としてもっとも重要なのが脚の伸ばし方と設置方法にあります。正しく使用しないと不安定になり、カメラを壊してしまったり事故につながる危険性があります。

 

◉ 脚を全てしっかりと広げる

 

三本ある三脚の脚が一本でも伸びきっていないと不安定になってカメラごと転倒してしまったり、カメラの水平がとれないので写真の構図も不安定になってしまいます。広げたら三脚の脚一本がカメラと同じ方向を向くように設置します。脚三本のうち一本だけメーカーロゴが入っている場合は、ロゴ入りの脚をカメラと同じ方向にすると操作レバーが正しい位置に来るようになっています。

三脚

◉ 撮影位置の高さを決めて脚を伸ばす

 

三脚にカメラを取り付ける前にある程度の撮影ポジションを決め、どれぐらいの高さで撮影するか決めましょう。設置する場所はなるべく平地でアスファルトなど土台がしっかりした場所に置きます。橋や歩道橋の上などは意外と揺れているので設置には向きません。遠景の風景撮影なら目の高さに合わせるとカメラの操作がしやすくなり、長時間の撮影でも身体への負担が少なくなります。高さが決まったら三脚の脚ロック部をゆるめて太い脚から順に伸ばしていきます。脚の太さは三脚の安定性に関係しています。三段目、四段目になると脚の径は細くなってくるので安定性は低くなります。

 

◉ センターポールはなるべく使わない

 

設置ポジションと脚の長さが決まったら雲台にカメラを設置します。カメラ取り付け部はカメラネジタイプとクイックシュータイプ、アルカスイス互換タイプに分かれます。どのタイプでもネジをしっかりと止まるところまで回してカメラを固定しましょう。ここでネジにゆるみがあるとカメラが落下してしまいます。

三脚

カメラを設置したら最後に高さの微調整をします。センターポールを使うと高さ調整はしやすくなりますが、安定性は落ちてしまいます。どうしても高さが足りない時など緊急用として使用してください。

三脚使用時のカメラの設定

三脚使用時はカメラ側で設定する項目があります。

 

◉ フラッシュを発光禁止モードに設定する

 

三脚使用時は遅いシャッタースピードで撮影になるのでフラッシュは基本的に使用しません。カメラの撮影モードをプログラムオートなど全自動モードに設定している場合、暗い状況だとフラッシュが自動で発光してしまいますので発光禁止に設定しましょう。

 

◉ ISO感度を下げる

 

暗い状況などではISO感度が高感度になり、写真にノイズが発生して画像劣化を起こしてしまいます。せっかくの三脚撮影なので画質を優先してISO感度を下げ、スローシャッターで撮影しましょう。ただし、野鳥撮影や動くものを撮る場合は適度な速さのシャッタースピードも必要です。その場合はISO感度を上げて撮影してください。

 

◉ 手ブレ補正をオフにする

 

手ブレ補正は手持ち撮影時カメラの揺れに対して効果的に補正されるようになっています。三脚に固定してカメラを使うときは手ブレ補正機構が誤作動を起こしてしまい逆にブレた写真になってしまうことがあるので、必ず手ブレ補正はオフに設定してください。

 

◉ ミラーアップをする

 

一眼レフの場合に限りますが、一眼レフの中にあるミラーがシャッターを切ったときに小さな振動を起こし写真がブレてしまう「ミラーショック」という現象があります。特に望遠レンズを使用時に1/60前後がもっとも影響を受けやすくなると言われています。ミラーショックを防ぐにはミラーアップ撮影で防ぐことができるので、カメラの設定でミラーアップ撮影をオンにしましょう。もしくはライブビュー撮影でシャッターを切るという方法もあります。ライブビュー撮影時はミラーが上がっている状態なのでミラーショックは起きません。覚えておくと便利ですね。またミラーショックは仕組み上、ミラーレスカメラでは起きません。

 

◉ レリーズを使ってシャッターをきる

 

シャッタースピードが遅い場合、三脚にカメラを設置していてもシャッターを切るときに小さな振動がカメラに伝わってしまいブレた写真になってしまいます。カメラアクセサリーのレリーズを使用すればケーブルでカメラと接続するので直接カメラにふれずにシャッターを切ることができます。またレリーズがない場合、静止している被写体ならセルフタイマーを利用する方法もあります。セルフタイマーは10秒と2秒の設定が選べるようになっていて、レリーズ代わりにに使うなら2秒の方に設定して撮影しましょう。もしくはメーカーのカメラアプリをスマホにインストールしてスマホからシャッターを切ることもできます。

 

今回は三脚の正しい使い方を説明しました。いざという時のためにも三脚で撮影できるように事前に練習をして身につけていってください。そして三脚を使用するときは必ず三脚を使って良い場所か、設置して迷惑にならないかなど状況をよく把握してから使用するようにしましょう。

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