露出補正を活用して写真のレベルアップ!

今回はカメラ初心者のみなさまを不安にさせる「露出補正」の四文字についてわかりやすくお話していきたいと思います。そもそも「露出」ってなんでしょう?これはレンズを通して入ってくる光を、センサーまたはフィルムに当てることを言います。つまりカメラに取り込む光の量のことで、写真の明るさのことです。「露光」とも言います。その写真の明るさをコントロールするのが「露出補正」ということです。

露出補正 露出補正 露出補正

露出補正の基本

露出は

 

◉ 光が多すぎると「明るすぎる写真」になり、露出オーバー、露出過度

 

◉ 光が少なすぎると「暗すぎる写真」になり、露出アンダー、露出不足

 

になります。

 

露出には「適正露出」という言葉があり、写真が最適な明るさで再現されることを言います。カメラ任せで撮ると最適な明るさで撮れるはずですが、撮影条件によってはこの露出が思ったような明るさに写らないことがあります。そこで露出補正をして写真の明るさをコントロールすることが必要になってきます。露出補正が必要な場面として代表的なのは

 

◉ 画面全体が白すぎるもの

 

◉ 画面全体が黒すぎるもの

 

例えば画面全体が白すぎるものは、カメラが「明るすぎるから少し暗いめに仕上げよう」と判断します。その結果写真は全体的に暗いイメージで仕上がります。

露出補正

白いものが白く写らずグレーっぽく写る

逆に画面全体が黒すぎるものはカメラが「暗すぎるから少し明るいめに仕上げよう」と判断します。その結果写真は全体的に明るいイメージで仕上がります。

露出補正

黒いものが黒く写らずグレーっぽく写る

つまりカメラ内の露出計は、白と黒の中間のグレーを出すように作られています。白いものを白く写すために、黒いものを黒く写すためには露出補正をする必要があります。

露出補正は難しくない!設定方法は?

まず露出補正が有効なモードは

 

P(プログラムオート)

A、Av(絞り優先オート)

S、Tv(シャッタースピード優先オート)

 

の3種のモードで使えます。絞り優先オート、シャッタースピード優先オートがよく分からない人はまずプログラムオートの設定から試してください。カメラに表示されているプラスとマイナスの表示があります。これが露出補正の設定です。

 

◉ 明るくしたければプラス側へ

 

◉ 暗くしたければマイナス側へ

 

これだけで露出補正はできています!!

 

詳しく説明すると、明るさの単位はEV(イーブイ)で表します。カメラによっては0.3EV(0.3段)、0.5EV(0.5段) 、0.7EV(0.7段)、1EV(1段)ステップで設定が可能です。

 

◉ プラス補正が有効な被写体

白色のもの、雪景色、光る海、逆光のときなど

露出補正

露出補正なし

露出補正

露出補正あり(プラス補正)

◉ マイナス補正が有効な被写体

黒色のもの、青空、夕焼けなど

露出補正

露出補正なし

露出補正

露出補正あり(マイナス補正)

露出補正とホワイトバランスの違い

よく間違えて認識されているのが露出補正と、ホワイトバランスです。どちらも写真の仕上がりイメージを変える上で重要な設定になります。

 

◉ 露出補正は白〜グレー〜黒を基準とした写真の明るさを調整する機能

 

◉ ホワイトバランスは赤〜青を基準とした写真の色味を調整する機能

 

ホワイトバランスは通常オートの設定でOKです。どのような光源下でも標準的な色味に仕上げてくれます。しかし自分のイメージ通りにしようと思うなら、少し青みを強くしてクールな仕上がりにしてみたり、逆に赤みを足して暖色系で温かみのある仕上がりにしたりと色味で写真の雰囲気をガラリとかえることができます。

 

露出補正の応用

実は適正露出には正解がありません。カメラが示す適正露出が撮影者の意図するイメージとは異なることがあります。被写体によって明るいイメージが良かったり、暗いイメージのほうがしっくりくる被写体もあります。白いものは白く、黒いものは黒く写さないといけない訳ではありません。写真表現としての適正露出は人それぞれです。

また光と影が混在するような場面では、露出補正をプラス側にするかマイナス側にするか悩む場合があります。そんな時はカメラのオートブラケット撮影という機能を使いましょう。

 

※オートブラケット撮影とは

 

シャッターを1回押すだけで、カメラが示した適正露出とオーバー側(プラス補正)、アンダー側(マイナス補正)を自動で3段階の露出で撮影してくれる機能です。1回の撮影で露出の違う3枚を撮影することができるので、撮影後にどれが自分のイメージに合うか選ぶことができます。露出を変える設定は3段階が多いと思いますが、カメラによっては5段階、7段階と細かく露出を分けて撮影することも可能です。

 

また露出補正はやりすぎると「白とび」「黒つぶれ」が起きてしまいますので注意しましょう。露出補正ができるようになると失敗写真も少なくなります。よくある例として、人物撮影で逆光時に顔が暗くなってしまうことがありますがプラス補正をすることで防ぐことができます。特に女性やお子さんを撮るときはプラス補正をして明るいイメージで撮影すると喜ばれますね。ぜひ露出補正を活用して写真表現の幅を広げてみてください。

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