トラブル回避!
寒冷地での撮影で注意すること
寒い冬がやってきました!寒いのが苦手なのでコタツでぬくぬくと過ごしたいのですが、冬ならではの雪景色も見に行きたいですよね。私は関西に住んでいるので冬でも雪が積もることはほとんどなく、雪景色を見に行こうと思えば奈良や滋賀の山などに登らなければ雪景色を見ることができません。雪に慣れていないので寒冷地での撮影にはいつも苦労しています。今回は寒冷地での撮影時に注意することをお伝えします。これからどこかへ撮影に行こうと考えている方は参考にしてください。
雪山の写真ですが、こちらは奈良県天川村にある観音峰に登ったときの写真です。標高1300mほどの山ですが、山で撮影する場合は冬の登山装備と軽アイゼンの装着は必須です。あまり雪の積もらない六甲山でも冬なら軽アイゼンを持って行きます。太陽の当たらない場所などはツルツルに凍っていることがあります。ちょっとだから大丈夫だろうと不精して軽アイゼンを装着せずに歩くと必ずコケるんですね 笑。高額なカメラを壊したり怪我したりと冬の山は危険がいっぱいです。普段山に登らないという人は冬山登山の経験者に同行してもらってください。あと山は一人で登らないということも重要です。何かトラブルにあった場合一人だと危険です。必ず複数人で行きましょう。
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寒冷地での撮影に適したカメラは?
氷点下の気温になったり、雪で吹雪いていたりとハードな環境では使用するカメラも選ぶ必要があります。長時間の星空撮影でカメラとレンズが凍ってしまった!という人もいるでしょう。寒冷地での撮影に必要なカメラ性能には二つあります。
◉ 耐低温性能
カメラは低温になるとシャッターが切れなくなって動かなくなることがあります。カメラに耐低温性能が搭載されていると、氷点下であってもカメラの電圧低下を防ぐことができ、長時間の撮影が可能です。私が使っている富士フイルムX-T2には耐低温性能が備わっており、マイナス10度でも撮影ができるカメラです。しかしマイナス5度程度でも撮影できなくなったことは何度かあります。
◉ 防塵防滴性能
突然の雨や雪、強風に対応するのが防塵防滴性能です。カメラは精密機器なので濡らさないことが大前提ですが、防塵防滴性能のあるカメラなら多少の雨や雪でも撮影は可能です。外での撮影にはホコリも大敵です。ホコリによるイメージセンサーの汚れやカメラの故障を防ぐことができます。
寒冷地ではこの二つの性能が搭載されたカメラがおすすめですが、自分の持っているカメラには耐低温性能も、防塵防滴性能もついていないという場合には対策をして持って行きましょう。耐低温性能がないならカメラは撮影する直前まで外に出さないということです。首からストラップでぶら下げて服の中にカメラをしまっておく、カメラバックから出さないなど対策しましょう。防塵防滴がついていないカメラなら、雨や雪にカメラをさらすことは危険ですが、カメラにシャワーキャップをかぶせたり、タオルでカメラを包んで撮影するなど気を使ってあげましょう。
寒冷地ではカメラ、レンズが結露する
カメラを寒い場所から暖かい場所に移すと、キンキンに冷えたカメラが急激に暖まり、結露を起こしてしまいます。結露はひどくなるとカメラの故障に繋がります。レンズ交換も絶対に避けましょう。交換時にミラーボックス内やセンサーにも結露が発生してしまいます。レンズも曇ってしまい水滴が内部に残ることもあります。カビや故障の原因になるので結露には十分にご注意ください。
結露対策としては急激な温度変化を避ければ大丈夫です。寒い外から暖かい建物のなかに入る時はカメラはカメラバックの中にしまい、室温に徐々に慣らしてからカメラを取り出しましょう。万が一結露をしてしまった場合はジップロックなどの密封できる袋に乾燥剤を入れてそこにカメラとレンズをしばらく入れておいてください。わかっていてもうっかりやってしまうのでジップロックと乾燥剤はカメラバックの中に入れています。
寒冷地でのカメラバッテリー問題
次に寒冷地での撮影時の注意点として、カメラバッテリーの問題があります。最近のカメラバッテリーは性能も良くなってきましたが、寒冷地ではバッテリーのもちが極端に悪くなります。通常使用よりもぐんと電池持ちは悪くなり、もうバッテリー切れ?!となるので予備のバッテリーを何個か持って行きましょう。
対策としてはカメラバッテリーはカメラバックの中ではなく服の内ポケットなどに入れて体温で暖めておくことが大事です。ポケットの中にカイロを入れて暖めておくのも有効です。万が一、撮影中にバッテリー切れを起こしてしまった場合、カメラからバッテリーを取り出し、カイロでバッテリーを暖めると復活することもあります。
寒冷地でカメラトラブルに合わないために準備をしてから撮影に行きましょう。カメラの防寒対策としてカメラ用の防寒カバーやレインカバー、レンズに巻きつけて使うレンズヒーターなどもあります。あと自分用の暖かい手袋も必須です。手が冷えて動かなくなるとカメラ操作が全くできなくなります。寒さ対策グッズを利用して安心、安全に寒冷地での撮影にお出かけください。