「新しいレンズがほしい!」購入に至るまでのあれこれ
突然ある日のこと。
「新しいレンズが欲しい!!」
と思いついたので、久しぶりにレンズを購入することにしました。誰かの写真を見て影響されたとか、周りの人が新しいレンズを買って楽しそう、とか外部からなにか影響を受けたわけではないのですが、漠然と新しいレンズが欲しいと思いついたわけです。突然で漠然としているので、何のレンズが欲しいのかも決まっていませんが「新しいレンズが欲しい!!」と思いついてからレンズ購入に至るまでのあれこれを今回はお伝えしたいと思います。カメラ初心者の人や、新しいレンズが欲しいけど何を買えば良いかわからない、という人へ参考になればと思います。
まずは新しいレンズで何を撮るか考えてみる
カメラのレンズはたくさんの種類がありすぎて、何を買えば良いのかわからないものです。まずはレンズ選びで最初にポイントとなるのが「何を撮りたいか」ということ。
これはレンズ選びにおいてもっとも重要です。撮りたい被写体に合わせて最適なレンズ選びができます。
何ミリのレンズを使う?選び方は?
撮影シーンに合わせたレンズ選びにおいて、レンズの焦点距離が選ぶポイントになります。撮りたい被写体に対して何ミリのレンズを使うのが最適なのか簡単に説明します。
【広角レンズ:焦点距離(35mm換算)35mmまで】
風景、集合写真など
人の視野よりも広く写すことができます。被写界深度が深いので画面の手前から奥までピントがあって見える写真が撮れます。
【標準レンズ:焦点距離(35mm換算)50mm前後】
スナップ、ポートレートなど
人間の視野にもっとも近い画角なので見たままに自然な描写で写すことができます。
【望遠レンズ:焦点距離(35mm換算)135mm以上】
電車、飛行機、動物、スポーツなど
遠くにあるものを大きく写すことができます。また焦点距離が大きくなることで背景も大きくボカすことができます。
【マクロレンズ】
お花、昆虫など
一般的なレンズよりも被写体にぐっと近づいてクローズアップ撮影ができます。
ズームレンズか単焦点レンズか
【ズームレンズ】
焦点距離を変えることができるレンズです。24-70mm、18-135mmなど広角から標準、望遠までズームができるのでいろんな撮影に対応できます。レンズの交換を減らすことができるので、旅行や荷物を軽くしたい場合に有効です。
【単焦点レンズ】
焦点距離を変えることができないレンズです。35mm、85mm、135mmなどズーム機能がないので自分の足で動いて構図を決める必要があります。一般的に開放F値の明るいレンズが多いので、高画質でボケのきれいな写真が撮れます。ズームレンズとは一味違った写りで作品性が高まります。
必要な機能がついているか
【明るいレンズ】
暗い場所で撮影する場合や大きな背景ボケが欲しい場合は、開放F値の明るいレンズを選びましょう。明るいレンズはシャッタースピードを速くすることもできるので手ブレを防ぐこともできます。
【手ブレ補正機能】
シャッタースピードが遅くなると手ブレを起こしやすくなります。暗い場所での撮影や三脚を使わずに手持ち撮影をしたい場合、またマクロレンズや望遠レンズは手ブレを起こしやすいので手ブレ補正機能がついているものが最適です。
【最短撮影距離】
被写体にどれだけ近づいて撮影できるか、最短撮影距離はレンズによって違います。レンズは被写体に近づきすぎるとピントが合いません。テーブルフォトなど小物に近づいて撮影したい場合は最短撮影距離の短いものを選びましょう。
予算を決める
レンズのお値段もピンキリです。まずは大まかに予算を決めておきましょう。別売りの付属品(レンズフードや保護フィルター)の費用も含めて検討しましょう。
また新品で購入するか、中古で購入するかによって値段も大きく変わる場合があります。
ネットの口コミ、作例をチェック
購入するレンズがある程度絞り込まれてきたらネットでそのレンズの口コミや使用感、作例などを見て自分にとって最適なレンズかどうか判断しましょう。
ついにゲット!新しく購入したレンズはこれ!!
さて、今回まったくのノープランから始まったレンズ選びですが、欲しいレンズのポイントをまとめてみました。
・富士フィルムのカメラX-T2で使うレンズ
・撮影するものは風景、スナップ、ポートレート
・焦点距離は50mm以上の中望遠
・画質優先にしたいので単焦点レンズ
・暗いところに対応、大きなボケが欲しいので「明るいレンズ」
・予算は10万円程度(状態がよければ中古品でも可)
そしていろいろと検討した結果、購入したのがこちら!!
ビルトロックス(VILTROX) PFU RBMH 85mm F1.8 STM(Xマウント)
今回、上記の条件からふたつのレンズに絞り込みました。
・富士フィルム XF90mm F2 R LM WR
・ビルトロックス(VILTROX)PFU RBMH 85mm F1.8 STM(Xマウント)
どちらも35mm換算で130〜135mm程度、今まで購入したことがないレンズの焦点距離です。それ以上の望遠レンズになると大きくて重いし、使う用途が少ないと思ったので間をとって中望遠にしました。この焦点距離は一般的にはポートレートに使うことが多いと思いますが、風景やスナップ撮影でも普段使っている広角〜標準のレンズではできない切り取りかたができて面白いのではないかと思いました。
このレンズの決定打は「価格のわりに良く写る」という点です。画質優先にするなら間違いなく富士フイルムのXF90mm F2を選ぶのですが、ビルトロックスの85mm F1.8の作例を見ていて悪くないな、と思ったんです。XF90mmと比べてレンズも小さくて軽い!そして中古品で3万円程度という安さだったのでこちらのレンズを購入しました。使用感、作例はまたいつかお伝えします!
☆ビルトロックスとは?
中国のレンズメーカー。2009年に写真機器の製造に始まり、2018年に初めてVILTROXブランドのレンズを発売。主にミラーレスのレンズを製造しています。現在はソニーEマウント、キヤノンRFマウント、ニコンZマウント、富士フィルムXマウントの4マウントに対応しています。
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