マウントアダプターとは?使い方とデメリットを紹介!
マウントアダプターってなに?
言葉は聞いたことあるけど、使ったことのない人にとっては謎のアイテムですよね。簡単にいうと、「カメラボディとレンズの間に装着して使うもの」です。
今回はカメラ初心者の方へ写真撮影の可能性を広げるアイテム、マウントアダプターについてご紹介します!
K&F Concept KF-42E.P マウントアダプター (レンズ側:M42 ボディ側:ソニーE)
マウントとは?
まずはマウントという言葉から説明します。カメラボディとレンズを連結するための部分のことを「マウント」と言います。このマウントについてはカメラメーカーごとに仕様が違います。また同じメーカーであってもフォーマットの違いでマウントが異なることがあります。このマウントが同じものでないとカメラにレンズを取り付けることができません。
富士フィルムのXマウントのカメラ
富士フイルムXマウントのレンズ
例えば、キヤノンのミラーレスカメラEOS KISS M(EF-Mマウント)にキヤノンEF-S60mm F2.8 マクロ USM(EF-Sマウント)は装着できません。同じメーカーでもマウントが違うと使用できません。EOS KISS Mのカメラに装着できるレンズはEF-Mマウントのレンズのみになります。でもEOS KISS MにEF-S60mm F2.8 マクロ USMをつけて使ってみたいという願望を実現することができるのがマウントアダプターです。
キヤノン マウントアダプター EF-EOSM(レンズ側:キヤノンEF ボディ側:キヤノンEF-M)
このマウントアダプターをカメラボディとレンズの間に装着することで、マウント違いのレンズでも使用することができます。
各メーカーのマウント名称とマウント名の由来
各メーカーのマウント名称を一覧でまとめてみました。手持ちのカメラのマウントは何か把握しておきましょう。レンズを購入するときに互換性があるかどうか判断ができるようになります。またマウント名の名前の由来も興味深いので調べてみました。
マウントアダプターの使い方
マウントアダプターを使う用途としては
・マウント違いのレンズが使える。
・違うメーカーのレンズが使える
・手持ちのレンズ資産を有効活用することができる
・昔の銘玉と呼ばれるオールドレンズが使える。
まずは手持ちのカメラのマウントと使いたいレンズのマウントを把握しておきましょう。マウントアダプターを購入するときは商品名をよく見て対応するものか確認してください。マウントアダプターを販売しているメーカーはたくさんあります。まずは購入したいマウントアダプターを選んだらお店で展示機があれば試していただくことをおすすめします。試すことができなければネットで使用した人の口コミやレビューを参考にすると良いですね。
またマウントアダプターは安価な商品も多数出回っていて、中には粗悪品もあります。購入には当たりハズレがあるということを覚悟の上で購入してください。中にはガタが大きくて実際に使用できないものや、平行ではなく片ボケを起こすもの、ボディに装着できない、レンズが装着できないといった酷いものもあります。
マウントアダプターを装着すると基本的にオートフォーカスは効きません。しかし電子接点付きのマウントアダプターであればオートフォーカスが使えるようになります。値段は2〜3万円と価格は高くなります。
TECHART LM-EA7 電子マウントアダプター (レンズ側:ライカM ボディ側:ソニーE)
マウントアダプターのデメリット
便利なマウントアダプターですがデメリットがあることを知っておいてください。マウントアダプターのデメリットはカメラ、レンズとも完全動作はしないということです。カメラメーカー非公認のものがほとんどなので自己責任で購入、使用するということになります。
・オートフォーカスが効かない
・画質が低下する
・絞り値の制御ができない
・Exif情報が記録されない
(※Exif情報 写真の撮影日時、機種、絞り、F値などの撮影情報)
電子接点付きのマウントアダプターならオートフォーカスは効きますが、本来のフォーカスの速さは出ません。注意点を一つあげるとすれば、バックフォーカスの短いレンズにはマウントアダプターは使用できません。広角レンズなどに多くみられるレンズマウント面から後玉が飛び出しているタイプのレンズは、マウントアダプターに装着するとレンズを破損してしまう可能性があるので注意してください。
マウントアダプターはメリット、デメリットを理解した上で購入を検討してみてください。使用することでレンズ選択の幅がぐんと広がり、表現方法も無限に広がります。憧れのライカレンズに挑戦したり、オールドレンズの銘玉を使って個性的な味わいを作品に取り入れてみたりと可能性は広がりますよ!